2024.07.30

くすみやシミはどうしてできるの?意識してとりたい栄養素も紹介

この記事の監修者

皮膚科・美容皮膚科医武田りわ

肌のくすみやシミは、誰もが一度は悩んだことがある肌トラブルのひとつではないでしょうか。
年齢を重ねるとともに増えるこれらのトラブルには、さまざまな原因が考えられます。
いつまでも若々しい肌をキープするためにも、くすみやシミができる原因やそれらの改善・予防方法を知ることはとても大切です。
意識してとりたい栄養素も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

不健康そうな印象を与える「くすみ」を改善するには?

肌が透明感やツヤをなくして血色が悪く疲れて見えたり、首よりも顔色が暗く見えたりする肌トラブルを「くすみ」といいます。
原因としては、次のようなものが挙げられます。
■顔に残った油分の酸化
■洗顔による摩擦刺激
■加齢によってターンオーバーに遅延が生じて角質がはがれずに残る
■貧血による血行不良など

原因は違っていても、 改善の要となる栄養素は、メラニンの生成を抑えたり、肌の酸化を食い止めたりするビタミンCです。
また、 貧血による血行不良が原因になっているくすみを改善するには、貧血自体を治す必要があるため、鉄分も欠かせません。
その他にも血行促進や抗酸化作用に期待できるビタミンE、ターンオーバー促進により角質がはがれるビタミンA、βカロテンなども取り入れてみましょう。
そして体の内側から必要な栄養素を補うのと同時に、ふだんの洗顔の仕方も見直してみましょう。

老けの印象を強める「シミ」を改善するには?

シミは色素性の病変のことをいいますが、いくつかのタイプに分けることができます。
■摩擦や女性ホルモンのバランスの乱れなどの刺激で頰骨のあたりに左右対称に出る「肝斑」
■紫外線の積み重ねで現れる「日光性黒子」 (別名・老人性色素斑)
■ニキビや傷など炎症が起きた箇所への色素沈着が原因の「炎症後色素沈着」など

また、遺伝により思春期から出てくる 「そばかす」で悩んでいる人もいるかもしれません。
そばかす肌の人は、年を経ると老人性色素斑ができやすいので、早めのシミ予防をおすすめします。
いずれにせよ、シミの主犯であるメラニンの抑制に働くビタミンC、リコピン、L-システイン(アミノ酸)といった栄養素を補充しましょう。
また、鉄が不足するとシミができやすいので、鉄分も積極的にとるようにしていきましょう。

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