2023.02.28

気になる毛穴を小さくする◎今からでも間に合う毛穴キレイ習慣

この記事の監修者

医学博士糸井 由里恵

「毛穴が目立っていちご鼻になった」「毛穴の先が黒ずんで肌がくすんで見える」など、女性の肌悩みとしてよく聞くのが毛穴トラブルです。
なんとか毛穴を隠そうとファンデーションを厚く重ねてしまうと、メイクがよれたり、かえって老けて見えたり、さらに毛穴が開いてしまったり、別の肌トラブルを起こすこともあります。

そもそも毛穴ってどんな役割があるの?

肌の表面には皮溝と呼ばれる溝が網目状に走っており、毛穴はその交点にあります。
毛穴の奥には皮脂腺があり、そこから分泌された皮脂は毛穴を通って肌に届けられ、汗と混じって皮脂膜をつくり、肌を保護するとともに水分蒸発を防いでいます。

また、毛穴は毛根を包む組織でもあります。だれもが知っている通り、毛穴から体毛が生えていますよね。体毛はホコリや花粉、紫外線など外部の刺激から体を守り、体温を保つ働きをしています。
毛穴づまりなどのトラブルが長く続くと、これらの機能も損なわれることになります。

毛穴のなかには古くなった角質や皮脂が混じってできた角栓があります。
角栓は毛穴のふたとなって菌やウイルスから肌を守る役割をしているのですが、これが酸化すると黒ずんだり、肌表面がざらつくなど目に見える毛穴トラブルにつながるのです。
しかし、肌のターンオーバーが正常に行われていれば、古い角栓は押し出されて皮膚表面でははがれ落ちるのですから、毛穴トラブルの解消にはターンオーバーの乱れを正すというのがいちばんの近道です。

よくある毛穴トラブルと対処法

■つまり毛穴・黒ずみ毛穴
・つまり毛穴:古い角栓が毛穴につまってしまった状態。
・黒ずみ毛穴:角栓が酸化して先端が黒くなった状態。
鼻の頭がつまり毛穴や黒ずみ毛穴になると、「いちご鼻」になってしまいます。
<対処法>
皮脂の分泌の盛んなTゾーンによく見られるこれらのトラブルには、角栓のたんぱく質を分解する「酵素洗顔」がおすすめです。ただし洗浄力が強いので週1回程度に留めておきましょう。

■開き毛穴・たるみ毛穴
・開き毛穴:毛穴が大きく広がってしまった状態。
・たるみ毛穴:開き毛穴が加齢や紫外線のダメージなどで肌の弾力がなくなり、毛穴が引っ張られて涙形に広がっている状態。たるみ毛穴が進行すると毛穴同士が繋がって線になり、シワのように見えてしまうことも。
<対処法>
開き毛穴やたるみ毛穴になってしまう前のケアが大切ですが、もし進行してしまったら美容皮膚科でレーザー治療やイオン導入などによる治療も可能です。

毛穴パックは、あまりやらない方がいい?

かつてシートタイプの「毛穴パック」が大流行しました。
鼻など毛穴が目立つところに貼り、角栓を吸着させて取り除くというものです。
しかし、この方法は摩擦が生じるため、エイジング世代には向きません。
また、肌に必要な皮脂も一緒に取り除いてしまうため、頻繁に行うと別の肌トラブルを引き起こす可能性があります。

毛穴をなるべく小さく・目立たなくするために今からできること

毛穴は顔全体に約20万個存在しており、この数を減らすことはできませんが、毛穴を小さくすることは可能です。
基本の対処法はニキビケアと同じように、栄養バランスのとれた食生活や規則正しい生活を送ることと、スキンケアを正しく行うことがとても重要になります。とくに、正しい洗顔と保湿を心がけて乾燥を避け、肌のハリとうるおいをもたらすことで毛穴は目立たなくなります。

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