2024.08.13

女性にも加齢臭がある!?40歳を過ぎたらニオイケア

この記事の監修者

医学博士糸井 由里恵

年齢を重ねてくると、日々の生活の中で自分のニオイに不安を感じることはありませんか?実は、加齢臭は男性だけの問題ではありません。女性も40歳を過ぎると加齢臭が気になり始めることがあります。この記事では、加齢臭の原因とその対策について詳しくお伝えします。

女性にも加齢臭がある!?

女性も40歳を過ぎると加齢臭が出てきます。若いころは女性ホルモンが皮脂の過剰分泌を抑える働きをしていましたが、加齢によって女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが優位になるため、皮脂の分泌が増えて加齢臭が発生しやすくなります。

加齢臭を抑えるためには何をすべき?

加齢臭は汗のニオイとは違い、「油臭い」や「枯草のよう」といった独特のニオイが特徴です。このニオイの正体は皮脂中の「ノネナール」という物質です。皮脂成分の一つである「パルミトレイン酸」が酸化、または皮膚常在菌によって分解されることで発生します。主に皮脂の分泌が多い頭皮、胸、脇、耳の後ろ、首の後ろ、背中に発生しますが、特に頭皮は他の部位に比べて2倍の発生量と言われています。

食事で加齢臭を抑える

■脂の多い肉類や乳製品、バターや乳脂肪を使った洋菓子など動物性脂肪を控える。
■ビタミンC・Eを多く含む野菜や果物、魚介類、アーモンドなどの抗酸化食品、梅干しやわさび、生姜、ごまなどの薬味を摂取する。

加齢臭の原因物質を取り除く

■朝のシャワーや夜の入浴で皮脂を洗い流す。皮膚をゴシゴシこすらず、石けんを泡立ててやさしく洗う。
■外出中、汗をかいたときはこまめに拭き取る。
■加齢臭対策のボディソープやデオドラントスプレーを活用する。
■ノネナールは衣服や寝具に移るため、洗濯やクリーニングをこまめに行う。皮脂汚れは時間が経つと落ちにくくなるので、その日のうちに洗濯する。

なるべく汗をかかないようにすれば、加齢臭は抑えられる?

汗をかく習慣がないと、汗腺の機能が衰えて老廃物やアカがたまりやすくなり、ミネラルや常在菌が増えてニオイを発生させやすくなるので要注意!有酸素運動や入浴などでしっかり汗をかくことで、汗腺にたまった老廃物が排出されやすくなります。

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