2023.09.26

冷えは万病のもと!からだの不調・肌の不調を防ぐ温めケア

この記事の監修者

医学博士糸井 由里恵

「冷えは万病のもと」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
「冷え」というのは、体内の血液の循環が良くないということ。循環が悪ければ、酸素や栄養がからだの隅々まで十分に行きわたらず、老廃物の回収も滞ります。これが便秘や肩こり、不眠、免疫力の低下など様々な悪循環のきっかけになってしまうのです。

冷えによる影響は肌にも起こります。皮膚も内臓の一種である以上、血液循環によって支えられています。表皮自体に血管はありませんが、真皮の乳頭体という部分に毛細血管があります。ここを通して表皮へ栄養を送り細胞分裂を支えているため、血行が悪くなれば表皮は栄養不足に陥ります。また、血行不良は肌をくすませる原因にもなりますので、普段からからだを冷やさないように心がけましょう。

血液の循環が悪くなるだけじゃない!冷えは体に脂肪を蓄える

人間のからだは、体温が37℃前後で最適に活動できるようになっています。代謝に関わる酵素の至適温度※が37℃であることで、新陳代謝をスムーズに行うためにその温度が最適なのです。
つまり、体が冷えてしまうと基礎代謝が落ち、体温を維持するための熱の産生がうまくいきません。しかも、体温が1℃下がると基礎代謝が12%落ちると言われています。代謝が落ちればエネルギー消費が少なくなり、結果的に太ってしまうのです。

また、冷えると血管が縮んで血液の流れが悪くなり、リンパの流れも滞って水分の排出がうまくいきません。腸の動きも弱くなり、食べたものをうまく消化できずに脂肪として蓄えてしまううえ、便秘や下痢の原因にもなります。

冬だけでなく、夏も冷え対策は欠かさないようにしましょう。特にエアコンの冷風は要注意。どんなに暑い日でも直接当たらないように注意が必要です。職場などで、どうしても冷風を避けられないときはカーディガンを羽織るなど対策しつつ、ときどき外に出て冷えをリセットしてから席に戻るなどの工夫をしましょう。

※至適温度:作用を発揮する最適の温度

からだを冷やさないための4つのポイント

冷え対策は、からだ内部のあたためケアをしっかり行いましょう。
自分にできそうなものから一つずつ取り入れてみてくださいね。

夏でも暖かい食べ物や飲み物をとる

からだを冷やすもののとりすぎには要注意!ホットコーヒーやあたたかい緑茶などカフェインを多く含むものは、利尿作用によってからだから熱を奪うので、飲み過ぎに注意しましょう。お茶でも製造過程で発酵させたもの(紅茶、ほうじ茶、烏龍茶、プーアール茶など)は、からだを温める効果が期待できます。

■からだを冷やす食べ物例:レタス、キャベツ、きゅうり、トマト、すいか、白砂糖など

重ね着と腹巻を上手く取り入れる

どこでも冷暖房が効いているため、外出時は脱ぎ着しやすい羽織りものやストールなどを携帯しましょう。冷え性の人はからだの中心部を温める腹巻きの常用がおすすめです。

冷えと老化を促進させるタバコはNG!

喫煙は急激に血管を収縮させてしまうので、血液の流れが悪くなります。また、口まわりの老化が早く進み、顔色も緑がかった特有のくすみが出てきてしまいます。

毎日湯船につかってからだの芯から温める

お風呂はシャワーで済ませがちという方も、冷えが気になる時はなるべく毎日湯船につかるようにしましょう。お湯につかると水圧で末梢血管が圧迫され、お湯から上がると戻ります。その変化が血行を促進させ、冷え解消に繋がります。

冷え対策の入浴は、40℃のお湯に15分程度つかるのがベスト。全身をゆったりとお湯につけてリラックス&リフレッシュ!寝る1時間前くらいに入ると、寝つきがよくなります。熱すぎるお湯や長風呂は避けるようにしてください。

正しい姿勢は冷え解消にも効果あり!

猫背や巻き肩、前に出たあご、後ろに傾いた骨盤。これらを放置していると、やがて腰や太ももの筋肉が硬くなり、下腹部がポッコリ出て、ひざが開いてO脚になり、胸とおしりが垂れる・・・このように、連動して姿勢や体型が崩れてしまうのです。

姿勢の悪さは体内の循環にも影響します。猫背や前傾姿勢がクセになっている場合、首や肩の筋肉の緊張が長く続き、筋肉内に疲労物質の乳酸がたまります。やがて血流は停滞し、細胞内での栄養や老廃物の交換が滞り、熱の産生もうまくいかなくなって冷えを起こすのです。その他にも肩や腕に向かう神経が圧迫されて痛みが出てきたり、内臓が圧迫されて消化機能にも影響するなど次々と悪循環を起こしてしまいます。

ポッコリお腹もスッキリ!正しい立ち姿勢はコレ!

背筋をのばしてあごを引き、頭頂部を吊り上げられているイメージで立ってみましょう。自然とおなかが引き締まるのを感じられるはずです。

これから10年先・20年先を見越して、「姿勢を良くする」それだけで予防できることもたくさんあるのでぜひ今日から正しい姿勢も意識してみてくださいね。

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