2022.06.07
紫外線は肌に大敵!「光老化」から肌を守るための正しい日焼け止めの選び方とは
この記事の監修者
紫外線対策をせずに太陽光を浴びてしまうと、日焼けするだけでなく、肌がゴワついたり肌の弾力を奪われるとともに、シミやシワ、たるみなどを引き起こしてしまいます。さらには皮膚がんを誘発する原因になることも。このような現象を「光老化」といいます。これから紫外線量が増えていく季節、正しい日焼け対策を身につけましょう。
紫外線対策は夏だけでOK?
肌に影響を及ぼす紫外線は「UVA」と「UVB」
■UVA
紫外線の約9割を占めるUVAは波長が長く、室内にいても窓ガラスを通して入ってきます。これに当たると皮膚の奥深くの真皮にまで入り、コラーゲンやエラスチンを壊すため、シワやたるみの原因になります。
■UVB
波長の短いUVBは皮膚の浅いところまでしか届きませんが、メラノサイト(メラニンを生成する色素形成細胞)を活性化させシミ・そばかすの原因になります。
UVA・UVBいずれも夏場だけでなく年間を通してしっかり対策する必要があるのです。
日焼け止めは年中使うべき!
紫外線量のピークは6~8月。やがて9月頃から減少し始めますが、もっとも紫外線量の低い1月であってもUVAは真夏の半分程度の量です。そのため夏以外でも、外出時はもちろん、室内でも日の当たる場所へいることが多いならしっかり日焼け止めを塗るようにしましょう。
日焼け止めはどうやって選んだらいい?
パッケージに書いてある「SPF」や「PA」とは何のこと?
日焼け止めのパッケージには、必ず「SPF」「PA」の表記があります。これはSPFはUVBを、PAはUVAをそれぞれどのくらいブロックできるかという指標です。
「SPF」は「10~50」、さらに50以上場合は「50+」、「PA」は「+」~「++++」の4段階でそれぞれ表記されています。数値が高いほど紫外線防御の効果が高くなりますが、日常生活では「PA+」「SPF20~30」くらいあれば十分です。
タイプ別日焼け止めの特徴とおすすめのシーン
■ローションタイプ
さらっとして肌にやさしいつけ心地。液状で落ちやすいので、短時間だけ使用したいときにおすすめ。
■ミルクタイプ
乳液状で伸ばしやすいので、顔はもちろん腕や背中などからだの広い範囲にぬる時にも便利。
■クリームタイプ
密着力があり、落ちにくいのが特徴。ムラになりにくく保湿力もあるので、化粧下地としても使える。
■パウダータイプ
メイクの上からでも重ねやすいので、外出時に便利。ただし、落ちやすいのでこまめなぬり直しが必要。
※パウダータイプはクリームタイプより紫外線防御力は劣りますが、肌表面が滑らかであるより、パウダーの粒子が光を乱反射する効果の方が大きいと考えます。ただし、乾燥しやすいため、乾燥肌の人はあらかじめUV効果のある下地をぬり、その上にパウダータイプの日焼け止めを重ねる方がいいでしょう。
「光老化」を防ぐには、365日しっかり日焼け止めを塗って紫外線対策をすることです。自分に合った日焼け止めを選んで、シワ・たるみ・シミ・そばかすから肌を守りましょう。
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