2022.09.27

肌トラブルを改善したいなら腸が重要!美肌に導く腸活

この記事の監修者

医学博士大塚亮

皮膚の荒れ、かゆみ・・・目につきやすい部分だからこそ肌トラブルはなるべく早めに改善したいですよね。
実は、肌と腸は深いつながりがあります。一見関係なさそうに見えますが、腸内環境が乱れていると体内にたまった老廃物が全身を巡って肌に到達してしまうのです。
丁寧にスキンケアを行うことはもちろん大切ですが、どうして肌トラブルが起きてしまうのかを理解して体の中からケアをすることも同じくらい大切です。

腸内環境が乱れる原因って?皮膚と腸との関係とは

脳がストレスを受けた時、胃が痛くなったり潰瘍が出来たりする関係を「腸脳相関」と呼びます。
動物はまず「消化」をすることから始まりました。植物が光合成をしてエネルギーを作り出すように、動物は他の生物を食べ、消化することで生き延びてきました。発生学的にも腸が先に発生し、腸が都合よくエネルギーを取り入れるために脳が作られています。
つまりストレスが腸内環境に大きな影響を及ぼしているのです。

肌荒れは体からのSOSサイン!皮膚・脳・腸はつながっている

肉体的・精神的ストレスを脳が受けると、全身にさまざまな炎症が起き、その炎症に反応して免疫細胞が活性化します。
特に大腸には全身の免疫細胞の約70%が集まっていることから、ストレスによる免疫系の活性化には大腸内の腸内フローラ(菌)が必須といえます。
皮膚は人体で最も大きな臓器なので、その皮膚が肌荒れなどの肌トラブルを起こしているということは、体からのSOSサインともとれます。

また便秘(腸内細菌のバランスが崩れる)にも要注意です。腸内に腐敗物質が多く産生され、腸管内で血管を経由して体全身を巡ることで肌トラブルに繋がってしまいます。

腸内環境を整えていくことが、肌質改善への第一歩!皮膚・脳・腸の関係を理解して、腸活にもぜひチャレンジしてみてくださいね。

【番外編】美肌になるために重要なのは、コラーゲンを老化させないこと

皮膚の90%はコラーゲンでできている

私たちの体の60%は水分で、残りの40%のうち3/4はタンパク質です。
そのタンパク質のうち、1/3は「コラーゲン」。さらに皮膚だけでいうと、90%がコラーゲンでできています。
コラーゲン形成時に必要なのは、「ビタミンC」「鉄分」「亜鉛」のほか、アミノ酸のグリシンやプロリン、必須アミノ酸リジン、さらに良質なコラーゲンを合成するためには、「動物性タンパク質」の摂取が有効です。

肌の老化は紫外線やストレスなどのダメージによる活性酸素の発生やコラーゲンの酸化から起こります。これらを防ぐためにビタミンA・C・Eや、ビタミンCの作用を強化するビタミンP、酸化したビタミンCを還元するα-リポ酸などを含む食材やサプリを積極的にとることがおすすめです。


美肌に近づくためには、スキンケアだけでなく、日々食べるものや栄養にも目を向けて体の中からキレイになりましょう!

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